著者 福田晋一
簡単なあらすじ
いつも友人の輪の中心にいるコスプレ好きのギャル系美少女、喜多川海夢とそのクラスメートで雛人形の頭師を目指す友達のいない新菜のラブコメディ。
感想
登場人物の感想はとにかく海夢ちゃんが可愛いです。性格も良し、度胸もありで自分の好きなものを堂々と周りの人にも言える。自分の好きなものをバカにする人にもバッサリと切っていく海夢ちゃんがめっちゃかっこいいです。コスプレしたいのに不器用すぎて衣装が作れなかったりするところも可愛い。
そしてそんな海夢を羨ましく思う新菜が一緒にコスプレ衣装を作りながら色々なものに触れて深くのめり込んでいき世界を広げていくところがとても面白いなと思いました。雛人形を作る技術がコスプレ衣装で活かせているのが良かったし、海夢にドキドキしながらも真剣に衣装を作ろうとしている新菜の感情の揺れがとてもよく描かれていて共感してしまいます。
あと、新菜のおじいちゃんも忘れてはいけないですね。新菜をちょうどいい距離で見守っていてくれて雛人形の師匠でもあります。新菜がコスプレの研究のためにエロゲーをプレイしている姿を見てドン引きするおじいちゃんがめっちゃ面白かったです。
本の最後の方に作者の方の裏話があるのですがそれが結構興味深くて面白いです。おすすめです。
作画は好みの中のドンピシャって感じでした。海夢ちゃんの髪の毛の色とか本当に綺麗でマネしたくなる美しさでしたね。コスプレしてる絵の時は細かいところもしっかり描いてあって本当すごいです。隅々までこだわりを感じるし、すごく丁寧に描かれてるな〜と漫画家さんの凄さがわかります。内容も展開がサクサク進むし、難しい描かれてないのでコスプレの事を知らなくても楽しく、面白く、なるほどと思いながらあっという間に1巻のめり込むように見てしまってもう読み終わってしまった…というくらい素晴らしい作品でした。最高です!!
まとめ
ラブコメが好きな人、コスプレに興味ある人、レイヤーさんの裏側や漫画を描くために作者さんの取材の裏側なども描かれているので是非、『その着せ替え人形は恋をする』読んでみて下さい。